神の名前と一緒に検索されている言葉を調べると、新しい発見があるかもしれない。
世の人々が神の名前を何と紐付けているのかを知るため、「神話SS」に登場する神々の名前と、検索結果に表示された関連ワードを調べてみました。

▼参考:SSに登場する神々の一覧

今日のテーマは、「オモイカネ×〇〇」です。

岩戸隠れ

  • 古事記においてオモイカネが最初に登場するのは、スサノオの横暴を畏れたアマテラスが天岩屋の戸を開けて中に籠ってしまう、いわゆる“岩戸隠れ”の段。ここでオモイカネは、身を隠したアマテラスを外へ引きずり出すべく知恵を絞って様々な策を講じた。その内容については既にご存知かと思うが、ざっくりまとめると以下のとおり。
    <作戦概要>
    ・朝を告げる常世の長鳴鳥(鶏)を鳴かせる
    ・アマツマラとイシコリドメが八咫鏡を造る
    ・タマノオヤが八尺瓊勾玉を造る
    ・アメノコヤネとフトダマが太占で吉凶を占う
    ・天香山の真榊に八尺瓊勾玉、八咫鏡、幣を飾る
    ・アメノコヤネが祝詞を奏上する
    ・アメノウズメが踊る
    ・アマテラスがチラ見してきたら八咫鏡で誤魔化す
    ・アマテラスが身を乗り出してきたらアメノタヂカラオが腕を掴んで引きずり出す
    ・フトダマが天岩屋を注連縄で封鎖する
  • 上述のとおりオモイカネは岩戸隠れの段で活躍した神であるが、実際のところ上述の作戦がどこまでオモイカネの発案によるものなのかは不明である。読み方によっては、オモイカネが発案したのは常世の長鳴鳥を鳴かせることだけであり、その他は合議や太占によって決めたものかもしれない。従って、オモイカネがどこまで有能なのかは判断しかねるが、少なくとも高天原内でかなりの発言力を有しており、有事に頼られる存在であったことは確かだと言えるだろう。
  • なお、オモイカネは国譲りの段においても参謀的なポジションで葦原の中つ国へ送り込む使者を選定しているが、この時は失敗続きである。やはりどこまで有能なのかは判断しかねる……。

常世神

  • 常世神(とこよのかみ/とこよがみ)とは、海の彼方にあるとされる異国・常世の国からやって来た神のこと。常世の国は不老不死の理想郷であると言われているが、高天原の神々も基本的には不老不死なので、高天原とそこまで変わらないのでは……?要するに、天上ではなく海の彼方にも高天原と似たような神々の国があると考えられており、そこの神を天津神と区別して常世神と呼んでいたイメージだろう。
  • オモイカネは造化三神の一柱であるタカミムスヒの御子であり、出自としては文句なしの天津神であるはずだ。その一方で、ニニギの天降りに随伴した際、古事記においてオモイカネはなぜか「常世思金神」と称されている。このことが、オモイカネの関連検索ワードに「常世神」が挙がった理由であると推測される。また、上述した“岩戸隠れ”の段においてオモイカネが“常世の長鳴鳥”を鳴かせる提案をしていたことも常世の国との関係を示唆するものと言えるかもしれない。しかし、タカミムスヒの御子が常世神であるというのはさすがに違和感がある。可能性としては、オモイカネは実はタカミムスヒの実子ではなく養子に来た常世神であったとか、逆に後から常世神になったとも考えられるし、あるいは“常世の国”とは広く異国のことを指し、葦原の中つ国から見れば高天原も常世の国の一つという扱いだったのかもしれないが、正確なところはわからない。
  • ところで、上述したとおり常世の国は不老不死の理想郷だとされているが、古事記においてオオクニヌシの国造りに協力したスクナビコナが志半ばで常世の国へ渡ってしまうところや、カムヤマトイワレビコの兄・ミケヌノミコトが特にエピソードもなく常世の国へ渡っているところを見ると、「常世の国へ渡る」というのは死の暗示ではないかとも思われる。

ワイン

  • うちの管理人さんが勝手に推している株式会社都城ワイナリーファームさん(宮崎県都城市。神様の名前を冠したワインを複数製造・販売している)の商品に、“Omoikane”という銘柄の赤ワインがあった。
  • 都城ワイナリー Omoikane(オモイカネ) 赤 [2013] 750ml※12本まで1個口で発送可能
    都城ワイナリー Omoikane(オモイカネ) 赤 [2013] 750ml※12本まで1個口で発送可能
  • 都城ワイナリーのHPを見る限り、“Omoikane”は同ワイナリーで最も価格の高い銘柄である模様。と言っても、十分お手頃価格。
  • 個人的にはオモイカネはワインにするなら白のイメージだったが、皆さんの中のオモイカネ像はどうだろうか?

登場した神々の名は。

  • スサノオ(須佐之男命/素戔嗚尊)
  • アマテラス(天照大御神/天照大神)
  • アマツマラ(天津麻羅)
  • イシコリドメ(伊斯許理度売)
  • タマノオヤ(玉祖命)
  • アメノコヤネ(天児屋命)
  • フトダマ(布刀玉命/太玉命)
  • アメノウズメ(天宇受賣命/天鈿女命)
  • アメノタヂカラオ(天之手力男神)
  • タカミムスヒ(高御産巣日神/高木神)
  • ニニギ(瓊瓊杵尊/邇邇芸命)
  • スクナビコナ(少名毘古那神/少彦名命)
  • カムヤマトイワレビコ(神倭伊波礼毘古命)
  • ミケヌ(御毛沼命)


オモイカネが有能なのかポンコツなのかは永遠のテーマだと思います。
興味が湧いたら、神話SSを読みつつ、神々の名前で検索してみてはいかがでしょうか。