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[一応“須賀の宮神話”の続き?]
――スサノオの昆孫(6代後の子孫)、オオクニヌシのお話


八十神A「おいおい、聞いたか?例の噂!」

八十神B「聞いた聞いた!」

八十神C「アレだろ?因幡で話題の……」

オオナムチ(塩鯖丼ブーム、きたか…!!)ガタッ

ヤソガミーズ「ヤガミヒメ!!」

オオナムチ(塩鯖丼ではないのか……)

八十神A「なんでもぐぅかわなんだってな!」

八十神B「俺は即〇ボだって聞いたぞ?」

八十神C「いずれにせよ、こりゃあ娶るしかねぇな!」

八十神A「そんじゃ、俺らの中で誰がヤガミヒメを落とせるか勝負しようぜ!」

八十神B「おう!誰が勝っても恨みっこ無しな!」

八十神C「当然だろ!俺たちヤソガミーズは永遠ブラザーズだぜ!」

オオナムチ(兄貴たち、相変わらずテンション高いなぁ……)

八十神A「そうと決まったら早速出発だ!」

八十神B「おい、腹違い!」

オオナムチ「えっ?あっ、はい。なんすか?」

八十神B「お前、“荷物持ち”な!」

八十神C「ちゃんとパンツは泊数分+1枚持って来いよ!」

オオナムチ「えぇ~。パンツくらい自分で――」

八十神A「っせーんだよ!」バキッ

八十神B「腹違いのくせに生意気だぞ!」ガスッ

八十神C「お前は大人しく俺らの言うこと聞いてりゃいいんだよ!」ドガッ

オオナムチ「グェ……」

八十神A「おらっ、わかったらとっとと支度しろ!」

八十神B「俺らは先行くからな!」

八十神C「ばっくれやがったら承知しねぇぞ!」



オオナムチ「ぅぅ……あいつら絶対DV夫予備軍だ……」

―――――――
――――
――


<海岸?>

八十神A「い・ず・も~の く・に・は~~♪」

八十神B「…?おい兄弟、あそこ見てみろよ」

???「ぅぅ……(シクシク」

八十神C「おい、そこのハゲネズミ!」

???「誰が羽柴秀吉かー!!おいらは隠岐の島じゃあちったぁ名の通った白兎さm…アイテテテ」

八十神A「白兎?どう見てもハダカデバネズミ(学名:Heterocephalus glaber)じゃねぇか」

白兎「うるせぇやい!これには深い、深~い事情があってだなぁ!!」

八十神B「ほぉ~ん。どれ、休憩がてら話を聞いてやろう」

八十神C「滑ったらジュース奢りな!」

白兎「おぅおぅ聞いてけ!聞くも涙、語るも涙のおいらの悲劇……」

―――――――
――――
――


<隠岐の島>

白兎「なぁワニよぉ、お前さんたちはどうして“ワニ”って言うんだい?」

ワニA「あぁん?ワシらがどうして“サメ”じゃなくて“ワニ”なのかの理由が知りたいって?」

ワニB「はっはっはっ、そんなのアレに決まってんじゃねぇか。なぁ、兄弟?」

ワニC「そうだよなぁ?教えてやれよ、兄弟!」

ワニD「えっ!?あ~だからその、ワニ……わにぃ……」

白兎「わに???」

ワニD「WAになっておどろう……的な?」

ワニA「それよ!ワシらは輪になって踊れるくらい仲間の数が多いから“ワニ”っつーのよ!」

ワニB&C&D(そうだったのかー!!)

白兎「ほぉ~ん。でもさ、輪になって踊るくらいならおいらの仲間たちだってしょっちゅうやってるぜ?」

ワニA「バカ言っちゃいけねぇ。ワシらの輪とお前さんたちの輪じゃスケールが違うってもんよ!」

ワニB「ワシらの方が兎よりよっぽど数が多いからな。なぁ、兄弟?」

ワニC「そらそうよ。兎のいる丘より、ワシらのいる海の方がよっぽど広いからな」

ワニD「そうだな、兄弟」

白兎「いやぁ~、おいらの見立てじゃあおいらたちの方が数は多いね」

ワニA「なんだと!?だったら輪の大きさで比べてみようじゃねぇか!」

ワニB「おぅ兄弟たち!いつもの輪になるヤツ(初めて)やるぞ!!」

白兎「いやいや、それよりもっと確実な方法があるぜ?」

白兎「輪っかじゃなくてさ、向こうの岸まで真っ直ぐ並んでおくれよ」

ワニC「そんなことしたらおめぇ、先頭が見えなくなっちまうじゃねぇか」

ワニD「ワシらが真っ直ぐ並んだら、向こうの岸まで届いちまうぞ」

白兎「だからさ、おいらがお前さんたちの上をぴょんぴょ~んと飛び跳ねながら数えてやるよ。それなら確実だろ?」

ワニA「確かにそりゃあいいかもしれねぇな!よぉ~し、お前ら一列に並べぇ~!!」

白兎(しめしめ、これでおいらもこんなちっこい島とはおさらばだ!)



ワニA「おぅ白兎、全員並んだぞ。とっとと数えろぃ!」

白兎「よぉ~し、いっくぞぉ~!!」ピョン

ワニA「グェッ……」

ワニB「グェッ……」

ワニC「グェッ……」

 ・
 ・
 ・

白兎「これで最後っと!」ピョン

ワニn「おぅ、どうだ?全部で何匹だった?」

白兎「あぁ~、そういや数えてねぇや。すまねぇな」

ワニn「なにぃ~?兎はバカだとは聞いてたが、数もまともに数えられねぇのか!」

白兎「……(クスクス」

ワニn「まぁしょうがねぇ、だったらもう一遍跳んで数え直してこい」

白兎「プッ、ばぁ~か!お前らまんまとおいらに騙されたんだよ!」

ワニn「!?」

白兎「おいらは初めからこっちの岸に渡りたかっただけなんだ。だからお前らを利用したんだよ!」

ワニn「なんだとてめぇ!ワシらを騙してただで済むと思うなよ!」

白兎「へへ~んだ!悔しかったらここまでお~いで~!」

ワニA「来たぞ」

白兎「!?」

ワニA「ジョーズトルネード!!」グォォォォォ!!

白兎「ギャー!!!!!!」ジョリジョリジョリ



ワニA「けっ、これに懲りたらもういたずらはしないこったな」

ワニn「いい気味だぜ」

ハゲネズミ「ぅぅ……おいらの高級ラビットファーが……」

―――――――
――――
――


<海岸?>

白兎「……ということがあってだなぁ~」

八十神A「完っ全に自業自得じゃねぇか!」

八十神B「まぁまぁ、俺らってば優しい優しい神だし?こんなクソ兎にも救いの手を差し伸べてやろうじゃねぇか」

八十神C「は?何考えてんだよ、こんなヤツほっとけば――」

八十神B「いいか、兎よ。毛皮を剥がれたときにはまず海水でよぉ~く身体を洗うんだ」

八十神A&C(おっ?)

八十神B「それから高い丘の上で風に当たって身体を乾しなさい」

白兎「そ、そうすれば良くなるのか?わかった、試してみるよ」

八十神B「じゃあ俺たちはもう行くから、今言ったことをきっちり守るんだぞ」

白兎「ありがてぇ!傷が治ったら恩返しさせてくれよな!」

八十神B「そうか!達者でな!」スタスタ



八十神A「……プッ!!」

八十神C「お前ホントにいい性格してるよなぁ。あんな大嘘吐くなんて」

八十神B「大嘘?俺は傷が治るなんて一言も言ってないぜ?」

八十神A「ちげぇねぇ!」

ヤソガミーズ「はっはっはっ!」

―――――――
――――
――


気多ノ前

オオナムチ「ゼェ……ゼェ……」

オオナムチ「ったく、因幡遠すぎだろ……。“鳥取は実質島根”とか言ったヤツ誰だよ……」

???「いてぇ……いてぇよぉ……」

オオナムチ「あ?おい、そこのハゲネズミ、どうかしたか?」

???「だから誰が太閤様やねん!おいらは隠岐の島の白兎さm…アイテテテ」

オオナムチ「白兎?それがどうしてそんな姿になってるんだ?何かあったのか?」

白兎「実は……」カクカクシカジカ

 ・
 ・
 ・

オオナムチ「そりゃあとんでもない大嘘だ!」

白兎「!?そ、そうなのか??」

オオナムチ「ああ。ちなみにそれを教えたヤツらの特徴は?」

白兎「う~ん……強いて言うなら、お●松さんみたいな集団だったな」

オオナムチ「やっぱりか……。すまん、そいつらは俺の兄弟だ。お詫びに俺が正しい治療法を教えるよ」

オオナムチ「まず身体を洗うには海水じゃなく真水がいい。この辺りに池はないか?」

白兎「池?それなら確か河口の方に“不増不減の池※”っていうのが……」(※白兎神社境内)

オオナムチ「それは良い。だったらそこで身体を洗いなさい」

オオナムチ「それから蒲の穂の花粉を集めて、その上でぐるぐるっと転がって全身にくっつければきっと治るよ」

白兎「わかった、そうしてみるよ!」

オオナムチ「おぅ、早くもっふもふの白兎に戻れるように俺も祈ってるよ!」

白兎「あんた良い人だな!きっとあんたみたいな人ならヤガミヒメも気に入ると思うよ」

オオナムチ「ははっ、もしそんなことになったらLINEするわ。じゃあな!」

―――――――
――――
――


<ヤガミ家>

八十神A「あぁ、なんと美しいヤガミヒメ!是非私と悠久の時を共に!!」

ヤガミヒメ「……」ツーン

八十神B「俺の女になれ!」ドンッ

ヤガミヒメ「……」ツーン

八十神C「月が……綺麗ですね」

ヤガミヒメ「……」ツーン



オオナムチ「あのぉ~、パンツ洗いたいんで洗濯板借りてもいいっすか?」

ヤガミヒメ「素敵!抱いて!!」

ヤソガミーズ「ファーwww」

―完―

作:若布彦

・・・次のお話はこちら⇒“赤猪神話
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